体位性頻脈症候群(POTS)とはどのような病気ですか?

 


起立性調節障害のなかのひとつで「起立したときの血圧は正常、心拍数が異常に増える」タイプです。
寝ている時と立っている時の心拍数を比べると立っているときの心拍数が若干高いのが普通です。正常では15回/分増える程度(例えば寝ている時60回/分→立っているとき75回/分)です。しかし体位性頻脈症候群(Postural tachycardia syndrome、略してPOTS)ではこの増加がより著しいのです。「寝ているときと比較して立っているときの心拍数が35回/分以上上昇(例えば寝ている時60回/分→立っているとき95回/分以上)」か「立っているときの心拍数が115回/分以上」のどちらか、又は両方に当てはまるほど心拍数が増え、かつ血圧に異常がなければPOTSと診断されます。POTSは血圧に異常がないのに低血圧と同じような症状(頭痛、立っているとひどく疲れる、ふらつく)を伴います。これは、本来頭に流れる血液量は姿勢を変えてもほぼ一定になるよう調節されていますがPOTSでは立ちあがると頭に流れる血液が減っていることがいくつかの検査で確認されており(頸動脈エコー、近赤外光測定)、このことが低血圧症状と関係しているといわれています。